オイルを頭皮に使うと、クレンジングや、保湿などの効果があります。
オイルを頭皮につけることによりクレンジング効果があるというと、びっくりされる方もいると思うのですが、化粧落としにオイルクレンジングがあるように、オイルは皮脂やワックスなどの油汚れとなじみ浮かし出してくれます。
頭皮に残っている皮脂は、古くなると酸化して固くなり、剥がれた角質(=フケ)が落ちにくくなったり、ニオイのもとになります。毛穴がつまり炎症を起こしてかゆみの原因にもなります。
そこで、オイルをつけてマッサージをしながら皮脂となじませておくと、それらの汚れもシャンプーでキレイに落とすことができるのです。
使用するオイルは、植物由来の天然のオイルがおすすめです。(オリーブオイル、アルガンオイル、ホホバオイル、ヒマワリオイルなど)ボディ用のオイルでも大丈夫です。植物由来のオイルであれば、肌が吸収してくれますので、意外とべたつきも気になりくいのですが、頭皮や肌に使う場合のオイルに石油由来系のオイルはオススメしません。
オイルで頭皮のクレンジングを行う場合は、頭皮が濡れていない状態でオイルをつけます。
濡れているとオイルのなじみが悪くなり、効果が半減してしまいます。
無駄なく頭皮になじませるために、指で髪を分けるようにスライスをとり、頭皮を露出させたところにオイルをたらします。
1スライス3~5滴ほどが目安です。それを全体的にまんべんなく繰り返します。
たとえば、前側真ん中、7:3分けにする感じでその両サイド、つむじのあたりで横に1スライス、可能であればさらに後ろ側も。そんな感じで5~6スライス程で全体的につけられます。つけたら指の腹で軽くさするように広げます。
全体的にオイルをつけたら揉むようにマッサージを行います。マッサージを行うことで毛穴の中の汚れとも馴染みがよくなります。さらに頭皮の血流が良くなり地肌が柔らかくなります。自分がとくに気になる箇所や、汚れがたまりやすい頭頂部、生え際、さらに洗い残してしまう耳の後ろや後頭部は優しくマッサージしていきます。
よりしっかりと効果を高めたい場合は、マッサージを終えたらホットタオル(濡らしたタオルをレンジで温める※火傷に注意)やシャンプーハットをつけて5分ほど蒸らしてください。蒸らすことで毛穴が開きより汚れが落ちやすくなります。
シャンプーをするために、1度すすぎます。濡らすだけではなく、この時に落とせる汚れは落としてしまいたいので、オイルと一緒にしっかりとすすぎ落とします。
すすぎをしっかり行っておけば、シャンプーの量も少なくてすみます。多すぎるシャンプーが頭皮に残ってしまった場合には炎症や乾燥の原因になってしまうので、注意しましょう。【正しいシャンプーの洗い方とは?】も参考にしてみてください。
また、オイルの保湿力もあるので、コンディショナーやトリートメントの量はいつもより少なめで大丈夫です。
保湿として使う場合には、必ず頭皮がきれいな状態で行いましょう。髪の毛を洗って、タオルでしっかりと拭いたあとに、クレンジングの際と同じ要領で、それよりもかなり少なめにつけます。お風呂上がりで頭皮が濡れていれば伸びもよいので、かなり少量で足ります。
オイルの量はあまり多すぎてしまうとかえって毛穴がつまる原因にもなりかねないので、100円玉くらいの量までにしましょう。
オイルをつけた後は、頭皮用ブラシでマッサージをしても良いですし、同じく指の腹で優しくマッサージをしてあげると地肌の血行が良くなります。
頭皮の保湿をすると乾燥をふせぎ、フケを抑えてくれる効果や過剰な皮脂の分泌も抑えてくれます。
乾燥は老化に繋がります。頭皮の老化は、顔のタルみに繋がります。是非、顔と同じ様に頭皮も乾燥ケアをしてみてください。