パーマをかけてもすぐにとれてしまう。または、いつもかからない。
そんな方もいらっしゃるのではないでしょうか。
1.パーマが髪の芯までかかっていない
2.ダメージが進行しすぎている
3.カールを保つコシがない
他にも様々なケースが考えられますが、大まかにはこの3つが原因として考えられます。
パーマは【パーマはなんでかかるのか】でも説明している通り、化学的に髪の中にあるタンパク質の繋がりを変化させてカールをつくっているのですが、このとき髪の中にあるすべての繋がりを変化させているわけではありません。
ストレートのままの状態と、化学的に無理やりカールさせらている状態とが混在しているので、パーマをかけたての時には形つくられたとしていても、ストレートであろうとする繋がりの方が強いと、すぐにパーマがとれてしまいます。
パーマをかけられるタンパク質が足りなくなっている状況が考えられます。ハイダメージ毛(=とても傷んでいる髪の毛)の場合、髪の中に本来あるはずのタンパク質・水分・脂質がバリア機能の低下によって流出してしまっています。引っ張るとすぐに切れてしまったり、枝毛や断毛、カラーリングの色もちも悪いような状態の髪の毛は中身がすかすかになってしまっています。したがってパーマ液でタンパク質の繋がりを変化させようにも、そもそも髪を支えられるだけのタンパク質が存在しないため、パーマがかからない。という状態になっています。
2のハイダメージ毛と同じように、元々細すぎたり柔らかかったりする髪の毛の場合には、タンパク質のつながりをカールを形成するように変化させていても、重力に負けてまっすぐに伸びてしまうことがあります。
この場合は「とれた」というよりも、「形にならない」、の方が言い方としては近いかもしれません。
なぜパーマがすぐとれてしまうのか、原因により対処の方法も変わってきます。
せっかく思い切ってパーマをかけてみたのに、家に帰ったら2、3日でとれてしまう。だからもうパーマはあきらめている。
時間もお金もかけて楽しみにパーマをかけに来てくださったのに、残念ですよね。
何度かチャレンジしてみたけどもう諦めた。というお客様もスタイルの幅としては狭まってしまうのは、美容師としてはもったいないと思います。
いずれにせよ、パーマの技術はめまぐるしく進化していますので、ぜひスタイルの選択肢に加えてみてください。
今までの経緯を踏まえて、「保つ」パーマが楽しめるよう美容師と相談してみてください。
【パーマを長持ちさせるコツ】【パーマがとれやすい髪にパーマをかけるには】も書いてみましたので、参考にしてください。