タイトルにあるように、毎日ヘアアイロンをしても平気かと聞かれれば、傷みます。
ただ、ヘアアイロンでキレイに巻くとツヤがでますよね。しかし、ツヤ=健康な髪というわけではありません。
健康な髪の毛という定義も難しいところですが、そもそも「ツヤのある髪」というのは、うろこ状のキューティクルがキレイに整っていて、光をキレイに反射することでツヤがでています。反対に、キューティクルがバラバラになっていると光がきれいに反射せず、ツヤが出ません。例えるならば、クシャクシャのアルミホイルは乱反射していますが、折れ目のない新品のアルミホイルは顔を映すくらいキレイに反射するイメージです。(実際にまっすぐキレイなストレートに整えた髪の毛をよく見てみると、鏡のように映していることが確認できます)
そこで、ヘアアイロンなどを使って髪の毛に熱を加え、表面のキューティクルが整うと、光がキレイに反射されて髪の毛にツヤがでるわけです。
ただ、さきほど述べたように、ツヤが出たからと言って髪の毛が健康になっているわけではありません。
髪の毛は熱に弱く、ヘアアイロンなどの熱を当て続けると、ダメージがどんどん加速されていきます。
髪の毛は主にタンパク質で構成されているので、卵に熱を加えると目玉焼きになるように、硬く乾いた状態になります。
でも、オシャレはしたいのが女性ですよね。
ヘアアイロンを使ってスタイリングをする時に、なるべく髪の毛に負担をかけない為には以下の事に気をつけましょう。
高温でしっかりと時間おいてしまうと負担が大きくなりますので、必要な温度を使って短時間で離す方が髪の毛への負担も少なくすみます。
ストレートアイロンの場合
160度~180度くらいの熱で1か所に熱が加わる時間を2~3秒までにします。
クセが強い箇所はすくいとる髪の厚みを薄めにしたり、毛先がすいてある場合にはまとめてアイロンをあてるなど、時間をかけすぎない工夫がオススメです。
カールアイロンの場合
素早く巻けるのであれば、170度くらいの温度を使って1回で巻いてあげると、キレイなカールが出来上がります。(美容師の仕事では、これくらいの温度でササッと仕上げるのが一般的です)なかなかうまく巻けなくて時間がかかってしまう場合には、140度以下で5秒~15秒にしてみましょう。
どちらの場合も傷み具合によって温度設定が変わります。とても傷んでいる髪の毛に高温を当ててしまうと逆にカールがつかない場合もあります。固い髪の毛に低い温度でやってしまうといつまでたっても形にならなず負担がかかるだけになってしまうこともありますので、慣れとともに温度の設定を調節していきましょう。
アイロンで何度も、同じ箇所にアイロンをあてるのは避けましょう。どんどん、キューティクルがめくれダメージが加速します。
強く引っ張ったり、擦るような摩擦も物理的なダメージを受けますので避けましょう。
乾かす前はしっかり流さないタイプのアウトバストリートメントをつけて乾かしましょう。熱から髪の毛を守ってくれます。
髪の毛がしめったままアイロンを使うと水分が蒸発し、髪の毛の中の水分までもが一緒に蒸発してしまうので、ダメージの原因にもなります。
80%くらい乾かした状態でアイロンをしましょう。
このように、毎日のヘアアイロンは髪への負担をしっかりと認識しつつ、良い状態を保てるような工夫を心がけていけば、素敵なスタイルを楽しむことができると思いますので、ぜひ色々と試してください。
巻く時に心がけることについての細かい事や、その他の傷みの原因についてもこちらの記事にまとめていますので、参考にしてください。