コスメパーマとは「化粧品」分類のパーマ液(カーリングローション)を使用してパーマをかけていく、「髪に優しいパーマ」です。
このページではコスメパーマの特徴について詳しく書いてみました。
パーマ液のパワーをなるべく抑え、今ある髪の余力(ダメージに対する抵抗力と言ってもいいかもしれません)を出来るだけ温存して美しいパーマスタイルを目指すパーマ(カーリングローション)です。
髪の毛を構成している成分は、おおまかにいってタンパク質・水分・脂質に分けられます。
その中のタンパク質でも繊維状になっているもの、小さな粒子のまま不定形に存在するものなど、形状だけでなく性質も異なるタンパク質が存在しています。
この「性質の異なるタンパク質」のなかでも
「水に馴染みやすいタンパク質」→「親水性のタンパク質」
「水に馴染みにくいタンパク質」→「疎水性のタンパク質」
に注目すると、カラーリングした髪やダメージのある髪には割合として比較的「疎水性」のタンパク質が多く残されています。
この「疎水性のタンパク質」に効率よく働きかけられるのがコスメ系と言われるパーマ液(カーリングローション)は得意です。
通常のパーマ液(医薬部外品)でもかけられないわけではありませんが、元々のベースが健康な髪とは異なるので強くかかりすぎてしまったり、パーマはかかったけれどダメージがひどすぎて結局短く切ることにもなりかねません。
もちろん髪質や状態にもよりますが、ダメージが進行しただけでパーマはきれいに出ない。といったことになりかねないのです。
費用対効果(ダメージのリスクときれいな仕上がり)が見合わないとも言えます。
カラーリングをしていない、そんなにダメージが進行していないという方でもコスメパーマの方が向いている場合もあります。
通常のパーマ液では(いわゆる普通のパーマ、医薬部外品のパーマ液)かかりにくかったり、すぐにゆるくなってしまっていた方。髪が細くて柔らかく、ハリコシが弱くてボリュームの出にくいといった髪質の方はここに当てはまることも考えられます。
上記のようにコスメパーマはダメージを軽減しつつ、今までパーマがきれいにかかりにくいとされてきた髪質と相性の良いパーマです。しかし誰でも彼でも、「ダメージさせたくないなら」コスメパーマが向いているかというとそうとも言い切れません。
カラーリングをしていない。
髪が太くコシが強い。
元々かなり強い直毛。
しっかり強めにかけたい。
というような方はコスメ系の薬剤だけではカールが作れないこともあります。
医薬部外品のパワーをうまく使って、一度で持ちがよくかけてしまった方が髪に優しいケースもあるのです。
これ以外にも通常のパーマなのか、デジタルパーマなのか、縮毛矯正なのか。。。。
などたくさんの選択肢と状況が考えられますので、まずはどんなスタイルにしたいのか。それにはどんな方法が一番いいのか、ぜひ美容師と相談してみてください。
【パーマがとれやすい髪にパーマをかけるには】こちらもぜひ参考にしてください。