髪の毛の基本成分は大まかにいって、水分・タンパク質・脂質です。
これらを構成して毛根(毛母細胞)から髪が造られ、伸びています。
髪の根元部分(毛根部)には、毛細血管が通っておりそこから栄養が補給されています。
しかし頭皮から露出した、いわゆる髪の毛と認識される部分には血管は通っておらず、どんなにダメージを受けても自然治癒や自己修復されることはありません。
例えば指先を浅く切ったりしても、血が出てやがてかさぶたになり、はがれるころには元の皮膚の状態に治癒されます。
髪の毛をざっくりはさみで切っても血は出ません。神経も通っていないので痛みも感じません。
髪は死細胞といわれ(他にも爪など)、自己回復力を持たず、毛根から生み出された時の手持ちの成分のみで過ごしていくことになります。
髪の寿命は2~7年です。もちろんカットしてくことで、よりダメージの蓄積された毛先を少しずつなくしてくことはできます。
しかしハサミ(レザーも同様)でカットすることでキューティクルに保護されていない断面が露出することになり、そこから髪の成分が徐々に流れ出ていきます。
カラーやパーマなど薬剤に接触することではケミカルダメージをうけます。
他にも紫外線によるダメージやシャンプーやブラッシングのときの摩擦ダメージ、ヘアアイロンを頻繁に使われるのなら熱ダメージなどなど。。。
特別に髪を傷める(いじめる)行為がなくても、髪は徐々にダメージを受けていってしまうのです。
そこでトリートメントをしてあげることで、元通り直すことはできなくてもこれ以上のダメージが進行しないように保護したり、ながれでてしまった成分を補ってあげたりします。
毛先まで美しく艶があり、健康で丈夫な髪を維持するための補給という役割をになっています。
ダメージケアについてはこちらも参考にしてください。