Q.ストレートパーマと縮毛矯正の違いは?

<使い方の違い>

ストレートパーマ

かけたパーマを取りたいときや、ボリュームを抑えたい時に使います。

元々もっている強いクセを伸ばすことは出来ないと考えた方がよいでしょう。状態によっては、弱いクセを伸ばせることもあります。

ストレートパーマでクセを伸ばせたとしても、戻る場合もありますので、「 クセ毛をまっすぐにしたい 」時にはオススメをしません。クセをなくしたいほどでもないけれど、ボリュームを抑えたい場合など使われています。

 

縮毛矯正

名前の通り、クセ毛( 縮毛 )をまっすぐに( 矯正 )します。施術をしたところは半永久にまっすぐになりますが、新しく伸びた毛はクセ毛のままですので、年に1~4回ほどのペースで定期的にかける方が多いようです。

 

どちらにしろ、ハイトーンのカラーやダメージの著しい髪の毛には耐えられない場合がありますので、美容師としっかり相談する必要がでてきます。

 

<施術の違い>

ストレート

通常のパーマと同じで、1液で毛髪の中の結合を切断し、髪の毛をブローやコーミングなどで希望の形にした後に2剤で再結合させ、まっすぐの状態にします。ちなみに、通常のパーマであれば、「 ブローをしたりコーミングなど 」の部分が「 ロッドを巻いた状態 」であることで、カールを作ります。

縮毛矯正と違って薬剤の力のみで作用させますので、強いクセや、ネジれたクセ毛を矯正する力はありません。

縮毛矯正に比べると熱ダメージがかからない分、多少負担は少なく感じますが、傷んでいる髪の毛をストレートパーマで伸ばそうとすると、薬剤の力に頼りすぎてしまい、過剰な負担がかかる場合があります。

 

縮毛矯正

かけた箇所は半永久的にまっすぐの状態が持続します。薬剤の反応についてはストレートパーマと同じ工程なのですが、1液と2液の間にストレートアイロンでまっすぐに伸ばす工程が入ります。大体、180度(髪質やダメージ具合で温度は多少変わります)のアイロンによる熱で、クセ毛のネジれやうねりをまっすぐにしていきます。

ストレートパーマに比べるとアイロンの工程分、時間と費用がかかります。平均時間はカットと併せて2.5~3.5時間、料金も+1万円くらいが相場でしょうか。(地域やサロンによってまったく異なりますので、あくまで参考価格です。サロンによっては、同じところもあるかもしれません)

こちらは工程的にはデジタルパーマやエアウェーブといったホット系パーマと呼ばれる施術と似ていますね。

なので最近は「 ストカール 」という名前で根本~中間は縮毛矯正、毛先にはデジタルパーマという複合した施術を行うサロンもあります。

同じ薬剤での施術が可能であること、工程が同じ流れであるので、実現可能になりました。

 

<薬剤について>

じつは最近は「 ストレートパーマ用の薬剤 」というものがなくなってきました。

縮毛矯正がなかった時代は薬剤の力のみでクセを伸ばそうとしていたため、かなり強力な負荷のかかるストレートパーマ剤が出回っていました。その頃の施術方法では切れたり折れたりとトラブルも多くあるうえに、クセが伸びるとは限らない。

 

そして登場したのが縮毛矯正です。結果、危険なストレートパーマの施術は廃止されました。

 

それからは技術も薬剤もどんどん進化してきて、クセをまっすぐにしたければアイロンの工程が入る縮毛矯正。クセを伸ばすほどじゃないけどパーマを落とすだけならアイロンの工程はいれないでストレートパーマ(施術名。薬剤は縮毛矯正と同じ)。というように、技術、施術方法でコントロールする手法が多くとりいれられています。

 

コスメ系、と呼ばれるものも登場しているので、昔に比べて随分と負担が軽減されてきました。

 

<市販品のストレート剤>

市販でも自宅でできるストレート剤がられていますが、まったくオススメをしません。

ここまで書いたように、髪の毛の状態、目的、それにあった薬剤、施術を判断できないと髪の毛がチリチリの状態になる、いわゆる「 ビビり毛 」になる危険性があります。髪の毛の状態がそうなってしまうと、もとに戻すことは出来ませんので、高くても美容室での施術が必要なのです。

 

<まとめ>

経験値と知識が必要なストレートは慎重に利用しましょう。今の状態や今後の希望スタイルなどなど、間違った選択をしてしまうと取り返しのつかないことになってしまいますので、しっかりと相談をしながら進めることが大事になってきます。ぜひ、行きつけの美容師さんにお任せをしましょう。

 

 

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