ちょっと気になりますよね。
まず、トリートメントをする目的としては、手触りがよくなる。ツヤがでる。まとまりが良い。
など色々ありますが、どのくらい効果があるのか、そして、いかに保たせるか。
という点も非常に大事ですよね。
乾燥や摩擦などでダメージを受けると、髪の毛は損傷していく。
その損傷を補うことでより良い状態へ導こう、というのがトリートメントの役割です。
そして、ホームトリートメントよりも、サロントリートメントではより深く、髪の内部まで浸透させることで「保つ」トリートメントにすることができます。
なぜならば、
サロントリートメントはトリートメント成分が小さな状態で浸透し、内部で結合して大きくなって、髪の外に流出しにくくなる。
といったものが多いほか、そのトリートメント成分の濃度が非常に濃かったり、髪本来の成分に近かったり、足りないものを補う以上により質感をよくしてくれるものなど、一般にホームケア製品よりも贅沢な処方であるといえるでしょう。
またサロントリートメントでは、次の様なさまざまな装置とプロによる手技で浸透効率をあげることができます。
・まず髪に残留する余分な汚れを落とすこと
(しっかりと適切なシャンプーおよび炭酸泉の使用なども効果的です)
・スチームなどによる水分と温度とを適度に与えることで髪を膨潤させる
(キューティクルを開かせ、同時に水分を浸透せることでトリートメントが侵入していく路を開かせる)
・必要な場所に必要量トリートメント剤を塗布する。
・ヘアマッサージを丁寧に行う
(余分な水分を出しつつ髪に成分を入れ込んでいく。振動と適度な圧が加わることでより内部まで浸透し安定させることができる)
このほかにも数種類のトリートメント剤をステップで塗布したり、尿素やナノ化セラミドといった浸透促進剤を使用したり、アイロンの熱を加えることで入れ込んだ成分の安定を図ったりと。。。サロンにもよりますが様々なアプローチが考えられています。
一方でホームトリートメントの強みといえば、何よりも継続性にあります。サロンほど手間や時間をかけられないとはいえ、毎日ないし週に数回でもトリートメントを施すことができます。
製品の価格帯や性格上、サロントリートメントの浸透に及ばないとはいえ短期間に繰り返し行えることで、一定の効果を保たせていくことができます。
比較的表層に近い層へのアプローチですが、その分手触りや見た目にもわかりやすい結果が見て取れます。
また深部に施したサロントリートメントの流出をおさえ、より長く「保たせる」ことができます。
このようにお店でするトリートメントと家でするトリートメントはアプローチする方法も狙いも多少異なっています。
双方を組み合わせて無理なく、ご自分にあったケア方法をスタイリストとともに検証してみてはいかがでしょうか。