最近のヘアカラー剤には手軽に使えるものが多く、誰もが一度は自分で染めてみようかなと思った方も多いはずです。市販のヘアカラー剤にはトリートメントが付属していたり、染め上がりの手触りもそれほど悪くなかったりと、意外と傷まないと感じる方も多いと思いますが、手触りが良いから傷んでいないとは限りません。
また、1度は大丈夫だったとしても市販のヘアカラー剤を使用し続けている髪の毛と、サロンでのヘアカラーを続けている髪の毛では、半年後の髪の毛の質が変わってきます。
ずばり、市販カラーはサロンカラーと比べてダメージしやすいのです。
まず、ヘアカラー剤と一口に言っても様々なタイプがありますね。
一般的にヘアカラーといえばアルカリカラーのことを差しますが、他にもヘアマニキュアや、カラートリートメント、草木染などが挙げられます。
そして、市販のヘアカラー剤にも泡タイプやブラシで塗るタイプなどさまざまなものがありますが、2つの薬剤を混合して使うタイプの多くはアルカリカラーに属します(ムースタイプのように出すだけで混ざって出てくるものもありますが、それらもこのアルカリカラーに属します)。
さて、このアルカリカラーですが、先ほど述べたヘアカラー剤の種類の中でも、基本的に髪の毛への負担が大きいものです。だから、使用する美容師は、塗り方やテクニック、薬剤の配合に気を配り、髪への負担をなるべく避けます。
ですが、市販のヘアカラー剤を皆様が使う場合はいかがでしょうか。配合は決まっているし、技術的にも塗分けは難しい。だけど染まらなかったりムラになっては困るので、市販のカラー剤はいかにムラなくしっかり染まるかという事を重要視し、薬剤が強い成分だったり、ムラなく一気に塗布しやすい形状になっています。
結果として、髪の毛への負担を抑えることができないのです。
市販のヘアカラー剤と美容室のヘアカラー剤の大きな違いは薬剤の配合です。
1剤と2剤を混ぜて使うのは市販カラーもサロンカラーも同じですが、分かりやすく違うのが2剤です。
2剤は過酸化水素水またはオキシドール(過酸化水素水の日本薬局方名)という薬剤で、サロンでは「過水」または「オキシ」と呼びます。 この過酸化水素の濃度別に6%、3%、1.5%などの種類がありますが、この過酸化水素は髪の毛や頭皮への刺激が強い為、6%を超えるオキシの使用は日本の法律で禁じられています。
髪の毛を明るくするのには、このオキシの濃度が高い必要があるのですが、傷んだ部分に色を入れるのには、低い濃度でも可能です。だから、サロンカラーの場合は、お客様の髪の毛のダメージレベル、目的に合わせ、必要最低限の濃度で済むようにこのオキシを使い分けています。しかし、市販カラーはとにかくしっかりと染まるように6%しかありません。
前回ブリーチをした髪の毛や黒染めをした髪の毛、縮毛矯正をした髪の毛などダメージ具合も様々です。市販のカラーですと1種類しかなく、主に髪の毛を明るくするブリーチ力の強い(ダメージが強い)ものが多く、髪の毛を明るくしなくて良い箇所まで強い薬剤を塗布すると髪の毛に負担も大きいのです。
それに比べサロンカラーは、プロが使う前提で作られた薬剤です。お客様のダメージレベルに合わせた配合や、色のバリエーションも豊富です。お客様の髪の毛のダメージや今の髪の毛の状態(前回のカラーが残っているのか初めて染めるのか、前回は何の施術をしているのかなど)を見ながら薬を調合していきます。
どうしても白髪が気になる。サロンに行く時間がなく、自分で染めるのであれば、クリーム状のヘアカラー剤で、見える部分の伸びているところだけを染めるようにして、なるべくカラー剤を塗る範囲を狭くしましょう。
やはりきれいに染め、髪の毛をきれいに保ちたいのなら、断然サロンで染めることをおすすめします。
当店では、93%自然界由来成分配合のカラー剤を使っており、髪の毛にツヤと深みを出してくれます。
ヘアカラー独特の香りも少なく、ラベンダーのアロマブレンドで心地よくヘアカラーの施術を受けることができます。
ヘアカラーを楽しむためにも髪の毛をいたわっていきましょう。