グラデーションカラーとは、段階的に明るさや色調(アッシュやピンク系など)を変化させていくデザインカラーの一種です。
写真のように髪の根元から毛先に向かうほど明くするのがグラデーションカラーによるデザインの主流ですが、その場合も、明るさを変化させ始める位置や、変化の幅でも印象が変わりすます。
その他にも、明るさを変化させるだけではなく、異なる色味に変化させるたり、ポイントで変化させるなど、様々なバリエーションがあります。
a)
写真のデザインです。
徐々に明るく変化させることで、馴染みのよいまとまりのある雰囲気になります。
根本が伸びてきた時にもその黒い部分もグラデーションの一部になるので、自然に見せることができます。
ハイライトを混ぜることでもさらに馴染みの良いデザインとなります。
b)
aと同じように徐々に明るくしますが、明るくなり始める位置を毛先に近い位置から始めると、全体的には落ち着いていますので、自然に見えますが、明るい部分がポイントになるので、コテで巻いたり結んだりした時には遊びが出来ます。
c)
グラデーションの変化の幅を狭くすることで、コントラストが強くなります。とても個性的な印象になります。
d)
cのバリエーションからさらに色を変えると、自己主張の強い印象になります。かなり華やかで派手な印象になる為、ファッション関係の仕事やアーティスト、イベントなどの特殊なタイミングに向けてされることの多いデザインです。
cのデザインとともに2色に分かれて見えやすいため、セパレートカラーの一種ともとらえられます
Aの色からBの色へ変化させるときに境目にハイライトを施すことで、お互いの領域を侵食し合うようにミックスさせるので、コントラストの強いカラー剤であってもより自然なぼかしたグラデーションにすることが出来ます。通常のハイライトよりもフリーハンドに近く、ランダムさを際立たせる「バレイヤージュ」と呼ばれることもあります。
カラー剤の脱色・発色はある程度までは経過時間に比例するので、それを利用してあえて時間差を設けて髪に塗布することでグラデーションをつくるテクニックです。繊細な塗布のテクニックと時間のコントロールが求められます。
明るさを段階的に変えたカラー剤を用意して順に塗布してく方法です。自然と時間差も生まれてしまうので、時間のコントロールも必要ですし、塗布した薬剤が髪の毛上で混ざり過ぎないような注意も必要です。薬剤の塗り分けによるグラデーションなので、細かく塗り分けすればするほど境界線のぼけた自然なグラデーションとなります。
このようにグラデーションカラーの中でも、工程や色味の種類などによっても様々な仕上がりとなります。
細かいテクニックなどはスタイリストが選択することとなると思いますが、具体的なイメージなど写真(雑誌やインスタグラムなど)があると非常に伝わりやすく、確実にデザインの共有が出来るかと思います。
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