エアコンの風などにあたってしまうと髪の毛(ヘアカラー剤)が乾いてしまいます。乾燥すると、髪の毛への作用が鈍くなり染まりづらくなってしまいます。そのためラップをしてしっかりと内部まで浸透させます。
ヘアカラー剤に含まれる色素の粒子はとても小さいのですが、酸素と触れ合う(酸化する)ことで粒子が大きな塊になり、発色し毛髪内部でとどまります。【ヘアカラー剤の染まる仕組み】
酸素はヘアカラー剤2剤にも含まれていて、混合した時から反応が始まります。しかし、空気中の酸素とも反応をしてしまいます。そのため、ヘアカラー剤を塗布した直後はなるべく粒子の小さいまましっかりと浸透させたいために、ラップをして空気から遮断し、ヘアカラー剤の酸化をなるべく遅らせます。
遅らせないと、浸透しきる前に酸化が始まり、髪の毛の表面付近で色素の粒子が大きくなってしまい、しっかりと定着させることができません。なので、時間をおいて浸透した後にラップをはずし、酸素(空気)と触れさせしっかりと酸化させて定着させます。
ラップをすることで頭皮全体に体温が伝わり、ヘアカラー剤の反応を良くしていきます。
逆に温度が低いと反応が鈍くなります。
髪の毛の状態や染め方によってはラップを使わない場合もあります。ダメージが激しいのでラップをせず体温で温度が上がらないようにして穏やかに作用させるなど、施術によっても、様々な方法があります。
塗布の手順、放置時間などは美容師側のこだわり部分なので、ラップをしている、していないからといってしっかりしている、手を抜いている、という事はありません。
どんな風に考えて施術を決めているのか、担当のスタイリストに聞いてみるのも面白いかもしれませんね。
※ご自宅でセルフカラーを行う場合には説明書をしっかり読んで、記載されている使い方や放置時間を守るようにしましょう。
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