「デザインカラー」と称されるカラーリング方法のうち「ローライト」とは、ベースの色よりも部分的に暗い色で染めて立体感や動きを強調したり、顔周りに施すことで引き締め効果を演出したりするカラーリング方法です。
このページではローライトの施術例や工程を詳しく説明します。
ローライトの実際の工程はハイライトの手順とほぼ同じです。(詳しくは【ハイライト(メッシュ)とは?】をご参照下さい。)
ハイライトに比べて比較的太めに入れていくことが多いですが、カウンセリングでローライトの場所や分量、入れる位置などを決め、ホイルを使用して髪を部分的に掬い取ってカラーリングを行っていく点は同じです。
ローライトは「後退色」とよばれる色彩による遠近感や空間感覚を利用しています。後退色とは後ろに下がって見える色の事で、他の色よりも暗い色・寒色系・低彩度色などが当てはまります。
ヘアカラーにおいてローライトを入れる場合では、ベースの色よりも明度の低い色(暗い色)を多く用います。洋服やインテリアなどにおいての色彩配置とは異なり、色味の種類(暖色系・寒色系)をバラつかせると、ヘアスタイルとしてはまとまりが悪く見える場合があります。
このため、色味は統一した中で明るさの差をつけてコントラストをつくると、まとまりのある美しい仕上がりになります。つまり寒色系(アッシュやマットなど)なら寒色系のなかで、暖色系(レッドやオレンジなど)なら暖色系のなかで明るさに差をつけた方がまとまりと品のあるデザインカラーに仕上がります。
前述したように「後退色」は遠近感や空間感覚を視覚的に錯覚させる効果があります。
ヘアカラーにおけるローライトでは、
・奥行きを感じさせる
・引き締めて見せる
といった効果が狙えます。
つまり「陰影」のうち影の部分を強調することで立体感を演出しています。
特に顔周りなどに配置することでフェイスラインの引き締め効果をねらうことができます。いわゆる「小顔効果」と呼ばれるものです。
ローライトカラーリングではベースの色より暗い色を使用するため、全体としてデザインカラーを施す前よりもやや落ち着いたトーンになります。
しかしコントラストがつくため、動きや立体感がつくので全体を均一にトーンダウンした時よりも、落ち着いた印象ながら重くなり過ぎず、むしろ軽やかさを演出することが出来ます。
例えば
・職場のなどで少し暗くしなければいけない
・季節や流行に合わせて暗くしたい
・ハイライトでは派手すぎるけれどデザインカラーをしてみたい
このような場合は、ローライトが向いているといえるでしょう。
・これまでカラーリングを楽しんできたけれど、徐々に地毛に戻していきたい
・しばらくカラーをできないけれど、黒染めはせずに根元と馴染ませていきたい
このような場合(海外赴任や妊娠・出産などのケースでこういったご要望もあります)にローライトを施すことで、地毛部分の延長のように仕上がり、境界線を曖昧にすることが出来ます。
全体を黒染めしてしまうと見た目の印象に重く、違和感があったり、髪にも負担になります。また明るく戻したいというときもブリーチが必要になったりダメージが深刻化したりしやすいため、ローライトの活用もおすすめです。
ローライトは工程がほぼハイライトと変わらない為、料金や所要時間もほぼ同じです。サロンにもよりますが、ホイル1枚あたり500円が目安で、部分的な施術で2,000円から3,000円程度。全体への施術で9,000円から15,000円が目安です。時間は10分から40分程度かかります。(こちらもあわせてご参照ください【ハイライト(メッシュ)とは?】)
デザインカラー全般に言えることですが、満足のいくデザインのために十分なカウンセリングが大切ですので、お時間には余裕を持ってのご来店をおすすめします。
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