通常のヘアカラーでも気にされる方が多いのが髪へのダメージ。
デザインカラーをした場合のダメージはどうなのでしょうか?
このページでは、通常のヘアカラーと比較してのダメージについてご説明していきます。
デザインカラーのなかでも、ハイ(ロー)ライトやグラデーションカラー、ダブルカラーなど色々な技法があります。(詳しくは【デザインカラーって何?】をご参照ください。)
ハイ(ロー)ライトやグラデーション、インナーカラーなど、部分的に色を変えるデザインカラーでは、髪の毛全体に対してヘアカラー剤の接触する分量が比較的少ないため、ダメージをおさえつつ変化を楽しむことが出来ます。
その時求めるデザインや効果によって、施す範囲も変わってきますが、カラーチェンジのために毛先全体に薬剤を塗布することに比較すると、多くても全体の20~30%、少な目であれば5~10%程度の髪の毛へのアプローチで済ますことが出来ます。それだけダメージの影響も抑えることが出来ます。
そして、通常のヘアカラー(単色染め)の場合では伸びてきた部分と染めた部分の差がハッキリしやすく、早めの頻度で染めることがあります。
一方、部分的カラーを施した場合では、最初から「明るい部分」「暗い部分」と、色の差があるために、新しく伸びてきた根元部分が比較的目立ちにくく、長くデザインの効果を楽しむことが出来ますので、極端なカラーチェンジを短期間に繰り返すよりはダメージが少ないといえます。
※一度の施術で全体を染めつつ、部分的に色を変える、または一度染めた上からさらに染め直す場合はダブルカラーと同じダメージがかかります。
地毛の色素量や染まりやすさなどにもよりますが、透明感のある色味を表現するために(ハイトーン・ペールトーン)ブリーチを使用することがほとんどです。なおかつより希望に近い発色を求めるためには2回~3回とブリーチを施し、さらに最終的に色味を被せていく為、一度のカラーリングで2~4回以上のカラー剤との接触があることになります。
元々、ブリーチ剤自体が非常に強い薬剤ですのでそのダメージ。加えて極短期間での繰り返しの薬剤との接触のため、ダメージのリスクが非常に高いヘアカラーの方法です。
髪の色を明るくする薬剤は、その明るさに比例して髪の毛への負担も大きくなります。
デザインカラーの場合、ダブルカラーの場合は元より、部分的に染めるハイライトやインナーカラー、グラデーションなどの場合でも、ベースとなる髪の色に対して、ある程度以上のコントラスト(明るさの差)がないとハイライト効果が分かりにくいため、、ブリーチ剤やかなり明るめのヘアカラー剤を使用することもあります。ブリーチ剤は非常に強い薬剤なので、これを使用することによるダメージは大きくなります。
ただし、髪全体を染めて明るく見せる場合と比べ、部分的に明るくすることで全体のイメージをコントロールするデザインカラーの技法では、ダメージを受ける範囲が狭いという点においてはダメージを軽減させていると言えます。
ダメージケアの点からいえばダブルカラーは非常に負担の大きいヘアカラー方法ですが、ダブルカラーでしか表現できないような色味にすることが可能です。
髪の状態と事後のダメージケア、希望の色味などをよく相談してからチャレンジしましょう。