サロンでカラーをした時はきれいなのに、日にちが経つと 「色が抜けてきた感じがするな・・」 と感じたことはありませんか?
今回は、少しでもカラーを長く楽しんで頂くためにお手入れ方法やカラーが色落ちしてしまう原因について書いていきたいと思います。
まず、私達の髪質は、1本1本が太いだけでなく、主に赤褐色と黄色などのメラニン色素を多量に含むことで黒くなっています。だから、ヘアカラーを行う上ではそのメラニン色素を脱色することから始まります(ヘアマニキュアや白髪隠し、ヘアマスカラなどは別として)。
なので、カラー剤に含まれる染料が落ちてしまうと、残っているメラニン色素の色味が主張してきて、オレンジや黄色っぽい髪色になってしまいます。
では、どういう要因でカラー剤に含まれる染料が落ちてしまうのでしょうか。
色が抜ける=褪色(たいしょく)するといいますが、その褪色する要因をいくつか挙げてみましょう。
そもそも、紫外線には色素を分解する力があります。日光に当たっていた家具や畳が色あせるように、メラニンなどの色素も分解されてしまいます。
だから、日に当たりすぎると「メラニンが足りない!作らなきゃ!」ということで、肌はメラニンを多く作り、黒くなっていきます。しかし、髪はそうはいきません。なぜなら、髪の毛のメラニンは根元から送り込まれてくるのではなく、生えてきた時に決まっているので、分解されれば減る一方です。なので、赤茶けていきます。
それだけではなく、メラニンが少なくなれば髪への負担もかかります。髪の毛を構成するアミノ酸の結合も壊されキューティクルも損傷。そのすきまから髪の毛内部のタンパク質の流出。さらに、タンパク質だけではなくカラーの色素も流れてしまいます。
髪の毛や頭皮を洗うための洗浄成分として、界面活性剤が使用されています。界面活性剤は水だけでは落としにくい油性の汚れなどを落とすために配合されていますが、安価な界面活性剤では洗浄力や刺激が強すぎて、頭皮の汚れだけではなくカラーの色までも落としてしまいます。
これらの安価な界面活性剤とは、シャンプー表記の裏にラウリル硫酸や、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩などなど、石油由来の高級アルコール系は注意が必要です。
8割乾かしてそのあとは、自然乾燥が理想です。しっかり乾かし過ぎてしまうと髪の毛の水分が失われ、痛みの原因になります。髪の毛が痛むとキューティクルが開いて、カラーの染料が一緒に流れやすくなります。ドライヤーをする時も30センチ以上は離して乾かしましょう。
ハードスプレーなどに含まれるアルコール成分がタンパク質を損傷したり、、キューティクルの剥がれを引き起こしたりします。そして洗い落すために何度も、ゴシゴシ洗う必要がでてきてしまい、汚れとともにカラーの染料も落としてしまいます。
熱いお湯でのシャンプーも髪の毛の色落ちを早くしてしまう原因です。熱いお湯の効果でキューティクルが開いてしまい髪の毛のタンパク質とともにカラーの染料も流出しやすくなってしまいます。
ヘアカラーした日は髪の毛を洗わない。ヘアカラーは髪の毛に定着するまで24時間かかります。空気中の酸素にふれることでも色が定着するので、それまでにシャンプーをしてしまうと色落ちしやすくなってしまいます。
長時間のお出かけや、外でのスポーツなどの時はUVケア効果のあるアウトバストリートメント(洗い流さないトリートメント)をして紫外線から守りましょう。
UVカット加工の帽子をかぶるのもいいでしょう。
38度くらいのお湯がベストだと言われています。カラーした後は特に熱いお湯でのシャンプーは避けましょう。
カラー用シャンプーの特徴は、ヘアカラー施術でアルカリに傾いた髪のpHを穏やかに適正な弱酸性へ導いてくれたり、色落ちを防止してくれる成分が入っているほか、髪の毛の保護成分や補修成分も入っているので髪の毛に優しく作られています。
ちょっとしたケアで長くカラーを楽しめますので、皆さんも是非試して下さいね。