頭皮のエイジング(【頭皮のエイジングとは】参照)の主な原因としては、頭皮の乾燥(頭皮環境の悪化)と血行不良があげられます。ですのでこの二つの原因に対してケアしていくことが大切になります。
このページでは、なぜ乾燥するのか、そして乾燥させないための方法をお伝えします。
肌にはもともと皮脂膜からなるバリア機能があります。それなのに乾燥してしまうとすれば、使用しているシャンプー剤の脱脂力が強い、肌に合っていないという洗いすぎや、年齢やストレス、生活環境の変化による皮脂の分泌の低下が考えられます。
お顔の肌であれば、クレンジング(洗顔)→化粧水・乳液→美容液・クリームといったケアを順番にされると思います。対して頭皮の場合は、クレンジングにあたるシャンプーのあとはそのままということが多いのではないでしょうか?
髪の毛が生えているために、保湿の為の化粧水や乳液を塗るのはやりにくいし。。。ということもありますよね。
シャンプー剤の脱脂力が強過ぎれば、肌に必要な脂質までとりすぎて、そのまま乾燥してしまいます。
身体の皮膚からは乾燥から守るために皮脂が分泌されています。特に頭皮は他の部分の4倍もの皮脂の分泌があり、髪の毛のツヤも与えてくれているのですが、加齢による代謝の衰えや、ストレスなどによるホルモンバランスの乱れにより正常に分泌されない事があります。皮脂が増えすぎれば毛穴つまりや匂いの原因になりますが、少なければ乾燥してしまいます。
酸化して固くなった皮脂汚れやスタイリング剤などの油性の汚れを浮かせて落とすのがシャンプー剤の目的です。
ホコリや基本的な代謝でターンオーバーによって自然にはがれていく角質など7,8割の汚れはお湯のみでも落ちると言われています。角質などは乾いている状態の方がパラパラと落ちやすいくらいです。
しかし、必要以上に脱脂力の強いシャンプー剤や、界面活性剤(洗浄のための主要成分)の種類によっては、皮脂を落とし過ぎてしまったり、肌への刺激が強く頭皮を過敏な状態にしてしまうことがあります。
具体的には「アミノ酸系」や「弱酸性」の洗浄力がマイルドなシャンプー剤を選ぶとよいでしょう。
洗浄力が弱いと汚れが落としきれないように感じるかもしれませんが、正しいシャンプーの仕方で洗えば十分に清潔に保つことが出来ます。
【正しいシャンプーの洗い方とは?参照】
ご自分の頭皮や髪に合ったシャンプーが分からない時は、美容師に相談してみましょう。ドラッグストアなどで買える市販品や美容室専売品など、たくさんの種類がありますが、ありすぎてどれがいいのかわからないのが正直なところですね。美容師は髪と頭皮のプロとして製品を買う買わないではなく、お客様のコンディションのために相談にのってくれるはずです。
頭皮ケア用のコンディショナーやトリートメント、またはエッセンスなどを使用して、シャンプーで清潔になった頭皮に保湿をしてあげます。エイジングした頭皮は肌のバリア機能が低下しているため、洗ってそのままだと乾燥が進行してしまいます。
一般的にコンディショナーやトリートメントといったものは、毛先(髪)のケアに重点を置いているため「頭皮にはつけないでください」といった注意書きがあるものや、記述がなくとも毛先メインで使っていくような製品です。ですので頭皮の保湿として使用する際は「頭皮用」「頭皮からつけてください」などの記述がある製品にしましょう。頭皮用ではないものを使用すると、毛穴のつまりや頭皮のかゆみ、ふけなどの原因となってしまう場合があります。