ヘアアイロンを使って、ダメージが気になるようになったと心配する方はとても多いと思います。
今回は、髪を傷めないヘアアイロンの方法について書いていきたいと思います。
ヘアアイロンを選ぶ前に、温度設定が出来るヘアアイロンか確認をしましょう。製品によっては高温(160~180度)にしかならないアイロンもありますので、120度や130度に設定出来るかを確認しましょう。
髪の毛が濡れている状態でヘアアイロンを髪の毛に当てると、場合によっては髪の毛の内部で水蒸気爆発を起こします。
(水蒸気爆発を簡単に説明すると、水が高温の物に触れると一気に気化します。つまり、爆発します。熱々に熱したフライパンの上に水が垂れると弾けるあの感じです)
髪の毛表面の水分だけではなく、キューティクルの隙間や髪の毛の内部で水蒸気爆発が起こると穴が開きます。穴だらけの髪の毛では乾燥しやすく、枝毛の原因にもなります。
髪の毛を巻く前に使うカールウォーターも同じなので、使うときは注意が必要です。ドライヤーで乾かす前につけたり、しっかりと髪の毛に馴染ませてからヘアアイロンで巻くようにしましょう。
パーマ、ヘアカラーをしていない健康な髪の毛であれば、180度の温度で10秒までなら髪の毛は耐えられますが、カラーを一度でもしている髪の毛の場合は、130度までで10秒が限界です。
高温によって髪の毛はタンパク変性が起き、水分を保持できなくなります。
一度タンパク変性を起こした髪の毛は元に戻らないので、アイロンの温度には注意が必要です。
※髪の毛の硬さ、柔らかさは水分量でも変わります。髪の毛に水分を引き込む、または閉じ込めるなど、様々なケアアイテム、トリートメントがありますので、ぜひサロンにお越しいただきご相談ください。
ストレートアイロンにしろカールアイロン(コテ)にしろ、使う時は髪の毛を強く引っ張らないようにしましょう。
髪の毛は強い力で引っ張ると伸びます。ただし、ゴムとは違い完全に元に戻るものではありません。伸びたまま高温が加わることで一見まっすぐキレイに見えたとしても、髪の毛内部の組織が切断されてしまえば、アイロンの効果がなくなった時にはチリチリの状態になってしまいます。ヘアアイロンとの摩擦もキューティクルを傷つけてしまい枝毛の原因になります。
ストレートアイロンの場合はコーム(櫛)でまっすぐの状態を作りながら、ストレートアイロンをあてる。
カールアイロンの場合に、巻きこんでから移動するときは、挟む力を少し緩めてから移動します。
このように、ヘアアイロンを使う際に気を付けるべきことがあります。
ヘアスタイルを楽しむためにも、髪の毛を傷めないヘアアイロンの方法をしっかりと身につけましょう。
最後に、カールを長持ちさせる方法も記載しておきます。
カールをつけたら、カールをつけた部分を手の中で10秒しっかり冷ましましょう。
この時、カールを崩さないようにして冷ましてください。
カールは熱で形をつけて、冷ますことで形をキープします。巻いてた直後のまだ熱がある時に手で伸ばしてしまうと、カールのもちが悪くなります。しっかり冷ましてあげると、セット剤をつけなくてもカールのもちが良くなります。
※逆に、巻いた後ですぐ伸ばすことで緩めの雰囲気を演出する巻き方もあります。
サロンでのお仕上げに巻き方のレクチャーもできますので、ごひお気軽にご相談ください。
ご来店をお待ちしております。