エイジングとは齢をとることです。なので、頭皮のエイジングとは、頭皮の老化を意味します。
最近はエイジングという言葉をよく耳にしますが、「エイジングアイテム」と言ってしまうと、齢をとる製品となってしまうので気を付けましょう。
エイジングビーフの場合は、熟成させた肉という意味で使われていますね。その場合はあえて寝かせることで肉の旨味を引き出すものですが、肌にとっては良いものではありません。
美容においては、エイジング=加齢に対しケアをする。つまり加齢による諸症状を緩和するためのケアが、いわゆるエイジングケアです。 このページでは、ケアの仕方の前に、そもそも頭皮のエイジングとはどういう状態になっていくかについてまとめてみました。
頭皮のエイジングとは、肌と同じように、厚みがなくなり痩せてしまったり、たるんだりすることです。
しかし、顔と違って頭皮の状態はなかなか自分の目で確認することが出来ません。
なので意識せずに日々を過ごしてしまいがちです。
しかし、すでに頭皮から生まれてきたる部分、いわゆる「髪の毛」ではどうでしょうか?
昔に比べると・・・
・ツヤが出ない
・ボリュームが出ない
・細くなった
・前より傷みやすくなった
・変なうねり(またはくせ)が出るようになった
この中にご自分で感じている事がありますか?
あるとすれば、それはつまり頭皮に加齢による症状がでているという事なのです。
・ツヤが出ない
・ボリュームが出ない
・細くなった
・前より傷みやすくなった
これらの原因として考えられるのは、毛根の栄養不足、乾燥による 頭皮の硬化(固い・張っている)により、毛細血管が圧迫されてしまい、毛根へ血液という十分な栄養が供給されません。
栄養不足の状態で生み出された髪は、細くハリやコシが弱いいわゆる「痩せた髪」であったり、薬剤や物理的な刺激への抵抗力の弱い「傷みやすい髪」となりやすいです。
生えてきた最初から「弱い髪」であることで、普段のケアはもちろんスタイルの選択肢も狭まってしまいがちです。
また、十分な潤いがなく、乾燥した髪の毛になり、「ツヤ」がでません。
・変なうねり(またはくせ)が出るようになった
頭皮のたるみは肌から柔らかさやハリを奪うこととなり、毛穴の変形につながりかねません。
お顔の毛穴も、肌にたるみが出てくると丸かったものが縦長になり、肌のきめがみだれたり、ほうれい線が目立つといった影響がでたりしますね。
頭も同じように、頭皮のコラーゲン不足による硬化や乾燥によってたるみ、毛穴が変形してくることがあります。
髪は毛母細胞で生み出された瞬間はまだ柔らかく、形もしっかり決まっていません。毛穴の中を通って頭皮表面から露出するあたりでようやくしっかりとした「髪」の質感となります。
このまだ柔らかい髪が通る毛穴という「トンネル」のようなものが、ゆがんだりいびつな形だと、それに沿って髪の毛も「ねじれ」や「ゆがみ」をもって生えてくることになります。
これが「くせ」や「うねり」の原因になっていることもあります。
では、髪の状態が変わってきていることが気になり始めたら、どんなケアをするべきなのでしょう?
弱ってしまった髪の毛自体に対してのケア(トリートメントなど)ももちろん大切ですが、エイジングケアの対象となるのは頭皮のケアです。
髪は頭皮の中にある毛母細胞が細胞分裂を繰り返して生み出されています。この時毛母細胞に血液から十分な栄養が補給されていると、しっかりとした元気な髪が生み出されていきます。つまり、頭皮を健やかに保つことが、今後生えてくる髪の毛に対してのケアとなります。
スキンケアについては10代、20代の頃に行っていたケアとは、使う化粧水もアイテムの数も、手のかけ方も変わってきていますよね。同じように頭皮のケアも年齢や状態に合わせてのケアが大切です。
年齢や生活習慣の変化により、髪質の変化は自然の摂理ではあります。
けれども、頭皮の血行を促したり、保湿を気にかけてあげたりすることで、良い状態の髪と付き合っていくことが出来ます。
日頃のケアで無理のない範囲でご自分の髪をいたわってあげましょう。