赤ちゃんの髪の毛が薄くて不安に感じる方もいらっしゃると思いますが、赤ちゃんの髪の毛は生まれた時、大人の髪の毛とは違い、産毛で細く柔らかいものです。不安に思う必要はありません。
たとえ抜け毛が多いとしても、成長とともに硬くしっかりとした髪の毛が生え始める前に、乳幼児の頃に髪の毛が抜ける現象も起こります。
赤ちゃんの髪の毛が薄く心配してしまうお母さんもいますが、強い髪の毛が生えてくるために抜けて生えてくる前触れなのです。
このころに抜ける現象を「新生児生理的脱毛」と言います。
もう一つ、赤ちゃんの髪の毛が薄い原因としては、摩擦で髪の毛が抜けてしまうことです。赤ちゃんの髪の毛は細く柔らかいので少しの摩擦で抜けてしまいやすいのです。
よく後頭部部分が薄い赤ちゃんがいるのですが、まくらとの摩擦で薄くなっていると考えられ、これを「乳児期後頭部脱毛」と言います。
赤ちゃんの髪の毛の増える量は個人差があり、生まれたてからふさふさしている子もいれば薄い子もいますが、2~3歳になると髪の毛の量も安定してきます。
髪の毛が薄いから、といって特別なケアはしなくて大丈夫です。
成長の速さと同じで、髪の毛が増える速さにも個人差があります。あまり心配せずに気長に待ちましょう。
中には、遊んで手で髪の毛をむしってしまう子もいます。ストレスなどが原因ではなく、この時期にみられる一時的な行動なので心配する必要はありません。その場合は、赤ちゃんの気を引くおもちゃを渡したりましょう。
髪の毛のケアも、特別何かをするのではなく、汗をたくさんかいてしまう赤ちゃんのためにも、毎日沐浴をしてあげましょう。
沐浴の時期が過ぎたあとも、赤ちゃんであっても大人と同じように頭皮は皮脂の分泌が多いところなので、髪の毛が抜けるのを恐れてあまり洗わないでいると、かえって良くありません。
毎日洗って清潔に保ってあげましょう。