水質は、1リットルに含まれるカルシウムとマグネシウムの量で軟水、硬水が決まります。
WHO(世界保健機関)の基準では、120mg未満が軟水、120mg以上が硬水となっています。
日本でも地域によって多少異なりますが、日本の水は軟水が多く、ヨーロッパなどは硬水が多いです。
海外に行って髪の毛を洗うと、ごわつきやきしみなどを感じるのは、日本の水よりも海外の水のほうがミネラル分が多く髪の毛に付着して残っているためです。
ミネラルの中にあるカルシウム、マグネシウムが髪の毛に付着すると、ごわつきやきしみ感を引き起こしてしまいます。
ヨーロッパの方は、習慣的に2~3日に1回しかシャンプーをしないという方も多く、毎日洗ってしまうと髪の毛がきしみやすいと感じる方も多いようです。
日本で売られているシャンプーは、軟水で洗う前提で作られているので、日本で洗うには泡立ちが良いのですが、海外に持っていって使用すると、泡立ちの悪い場合があります。
海外に行った際は、現地で売られているシャンプーを買うか、アミノ酸系シャンプーを持参して洗うと泡立ちが良いです。
また、硬水で洗うと頭皮も乾燥しやすいので保湿ケアをしてあげることが重要です。
水質によって髪の毛の状態は大きく左右されます。
そもそも、髪の毛に含まれる水分量によって髪の毛の硬さも変わります。乾燥していれば硬くなり、水分量が多ければしなやかになります。手触りも、水分(潤い)があればしっとり、なければパサついて感じます。
当然、使用する水質によっても影響があります。一言で「ミネラル」と言えばよいもののように感じますが、ミネラルとは要は鉱物などの事ですので、必要な場合と必要でないがあります。
髪の毛にとって水の中に含まれているカルシウムやマグネシウムは必要ありません。
海外の硬水でなくても、プールに含まれるカルキや、海水に含まれる塩分も同様です。
それらを除去するようなシャンプーもありますので、水質に合わせたヘアケアを心がけてみてください。
※頭皮の保湿ケアについては、【オイルを頭皮に使う効果】を参考にしてください。
海外にいる間は普段のケアよりもしっかりとケアをしてあげることが大事です。