外国の方が日本の美容室に来てまず驚くのは、サービスの質が高いところと、シャンプーを丁寧にしてくれるところだと思います。
カウンセリングをしっかり丁寧に聞いてくれる点も、外国と少し違うかもしれませんね。
外国では、初担当であってもお客様から「あなたはプロなんだから、私の顔に似合う髪型にしてくれたらいいわ」といって全てをお任せにする場合が多くあります。
日本の場合、すべてお任せにするのは、よほど信頼をおける場合でしょう。
ゲストの要望を伺い、スタイリストからの提案があり、それらを照らし合わせ、相談しながら一緒にスタイルを決めていくのが一般的です。
シャンプーも、外国だとまだまだ日本ほど丁寧には洗ってくれないかもしれません。
シャンプーは頭を洗うものであって、それ以上のものではありません。しかも、ヨーロッパの方は熱めの温度が苦手な方が多いので、日本人にはぬるく感じることも多いと思います。
ただし、最近は外国でも日系サロンが増えてきていて、そこで働いた人たちが独立をしお店を出しているので、シャンプー技術のレベルも上がってきていると思います。
日本では元々「シャンプー=気持ちのいいもの」として提供しています。そこで気持ちよくなければ、がっかりされてしまいますので、それぞれのサロンでも、しっかりとしたシャンプーのトレーニングを行われています。
外国のサービス業界ではチップ制の店舗が多くあります。美容室も同じで、満足のいくシャンプーをしてくれたアシスタントにチップ、カットをしてくれたスタイリストにチップと個別に渡します。
私(B-Prime AVEDA:Naomi)が働いたことのある外国のお店では、お客様は施術中にご飯を食べるのが普通でした。持ってきて食べる方もいれば、美容室から出前をとって食べる方も多くいました。
中には、最初に出てくる飲み物がワインやシャンパンというところもあるみたいです。
現在の日本の美容室でも、他美容室との差別化をはかるために、様々なものを提供するところもありますが、飲食店や家以外の場所で食事をする習慣のない日本では、美容室の中で食事をとることはあまりありません。
日本では様々なシーンで「お疲れ様です」とお客様にお声がけをしますが、英語で「お疲れ様です」に該当する言葉がありません。
「お疲れ様です」をよく使う日本人からするとびっくりしますよね。その代わり、挨拶のバリエーションがたくさんあるのでそれが「お疲れ様です」の代わりになります。
仕上げは、日本の方がナチュラルですね。
外国の美容室では自分でも仕上げられるような髪型なら、お金を払う意味がないと思っている方も多いので、自分では出来ないような仕上がりにしてくれることが多いと思います。
いかがでしょうか。ここまでを読んでみて、外国の美容室に興味がわきましたか?
アグレッシブなデザインや新しいスタイル、遊んでみたい時には外国でカットをするのも楽しいかもしれませんね。
しかし、ヘアスタイルは生活習慣や髪質、気候などなど様々な要素が絡みあいますので、自分のライフスタイルに合わせてヘアスタイルを決めたい場合には、悩みや要望を相談し、理解し合って決められる日本の美容室の方が合うはずです。